生活
2025.5.16

日本のドラッグストアでの薬の買い方と処方せんの使い方

日本に来て生活を始めると、風邪をひいたり、頭が痛くなったりと、薬が必要になる場面があります。そんな時に便利なのが「ドラッグストア(薬局)」。本記事では、日本のドラッグストアで薬を買う方法や、病院でもらう「処方せん」の使い方について、やさしい日本語で説明します。 

1. ドラッグストアとは 

ドラッグストアは、薬だけでなく、日用品・化粧品・食品なども売っているお店です。日本全国に多くあり、夜まで営業しているところも多いです。外国人でも気軽に入れる便利なお店です。 

ドラッグストアの外観写真
日本のドラックストア ※イメージ

2.ドラッグストアで買える薬の種類

日本の薬は、大きく分けて以下の2つに分かれます。 

一般用医薬品(OTC薬 

病院に行かなくても買える薬です。風邪薬、頭痛薬、目薬、湿布などがこれにあたります。 

  • 自分で選んで買える(セルフサービス) 
  • 薬剤師がいる時間帯であれば相談も可能 

「薬の棚やパッケージの写真」例:「頭痛薬」「かぜ薬」などの陳列棚

② 処方薬 

病院やクリニックで診察を受けたあとにもらう「処方せん(しょほうせん)」が必要な薬です。これらはドラッグストアの中にある「調剤薬局(ちょうざいやっきょく)」で受け取ります。

3. 一般用医薬品の買い方

1.症状に合う薬を探します(例:頭が痛い→頭痛薬コーナー) 
2.パッケージを見て選ぶ(成分や効果をチェック) 
3.不安な場合は、店員や薬剤師に相談できます 
4.レジでお金を払って購入します 

※ パスポートや在留カードは基本的に不要ですが、高い効果のある薬の場合、年齢確認や本人確認をされることがあります。 

4. 薬の分類と注意点

日本のOTC薬は「第1類」「第2類」「第3類」に分かれています。 

分類 

特徴 

購入条件 

第1類 

効果が強く、副作用のリスクもある 

薬剤師の説明が必要 

第2類 

一般的な薬(風邪薬・痛み止め) 

登録販売者からの説明あり 

第3類 

比較的安全な薬(ビタミン剤など) 

自由に購入可能 

「分類別の薬の説明ポップ」など、店内掲示物の写真
ドラックストア店内 ※イメージ

5. 処方せんの使い方

病院で処方せんをもらったら 

1.病院で診察を受けたあと、「処方せん」を紙でもらいます(またはデジタルで送信されることもあります) 

2.ドラッグストアにある「調剤薬局」や近くの「薬局」へ持っていきます

3.処方せんを出して、薬を準備してもらいます(10〜20分ほどかかることも)

4.名前を呼ばれたら薬と説明を受けて、料金を払います(※保険証があれば3割負担) 

「処方せん受付カウンターの写真」や「処方せんの見本」

6. よくある質問(Q&A)

Q:英語や母国語で説明してもらえますか 

A:大きなドラッグストアでは翻訳アプリを使って説明してくれることもあります。指差しで説明してくれる紙もあります 

Q:保険証がないと薬は買えない 

A:OTC薬は保険証がなくても購入できます。処方薬を買う時には保険証があると安くなります

Q: アレルギーや他の薬との飲み合わせが心配です 

A:薬剤師に相談してください。スマホで翻訳アプリを使って「I’m allergic to…(~にアレルギーがあります)」と伝えましょう

7. おすすめのフレーズ 

  • 「かぜぐすりはどこですか?」 
     Where can I find cold medicine? 

  • 「この薬はどうやって飲みますか?」 
     How should I take this medicine? 

  • 「薬剤師さんと話したいです」 
     I’d like to speak with a pharmacist. 

「指差し会話表」や「多言語対応掲示」の写真


まとめ 

日本のドラッグストアでは、簡単に薬を買うことができます。軽い風邪や頭痛ならOTC薬で対応できますが、症状が重い場合は病院に行って処方せんをもらいましょう。薬の飲み方や注意点を理解して、安全に使うことが大切です。

日本の生活に慣れるには、こうした日常の知識がとても大切です。困ったときは無理をせず、店員や薬剤師に相談してみましょう。 

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