くらす
2026.10.07

病気になったらどうする?外国語対応の病院の探し方&受診ガイド

日本で生活していて一番不安になることの1つが、「病気やケガをしたときに、言葉が通じる病院に行けるかどうか」ではないでしょうか。
母国とは病院のシステムが違ったり、症状を正確に日本語で伝えるのが難しかったりして、我慢してしまう外国人も少なくありません。
この記事では、外国人住民の皆さんが日本で体調を崩したときに困らないよう、「外国語対応の病院の探し方」と「日本で病院にかかる前の必須ルール」をやさしく解説します。

1. 母国とどう違う? 知っておくべき日本の病院ルール

海外の多くの国(イギリス、アメリカ、オーストラリアなど)では、まず「GP(General Practitioner / 家庭医・総合診療医)」に行き、そこから専門医を紹介してもらうシステムが一般的です。
しかし、日本は「フリーアクセス」という制度をとっています。

  • 最初から専門の科を自分で選ぶ

目が痛ければ「眼科」、風邪やお腹が痛いときは「内科」、皮膚のトラブルは「皮膚科」へ直接行きます。

  • まずは近所の「クリニック(医院・診療所)」へ

大きな総合病院や大学病院に紹介状なしで行くと、通常の診療費に加えて数千円~1万円以上の特別料金(選定療養費)が追加でかかります。まずは街の小さなクリニックを受診するのが日本のルールです。

2. 英語・外国語が通じる病院を探す3つの方法

言葉に不安があるときは、事前に外国語対応ができる病院をネットで調べてから向かいましょう。

① 国の公式検索サイト「医療情報ネット(ナビイ)」を使う

厚生労働省が運営する全国の病院検索サイトです。英語、中国語、韓国語などの言語切り替えができ、「外国語対応が可能な医療機関」を絞り込んで検索できます。

医療情報ネット(ナビイ)

② 都道府県の国際交流協会・自治体の医療ナビを使う

特に外国人が多く住む自治体では、独自の多言語医療検索を提供しています。

おおさかメディカルネット

電話番号

06-6941-0351

※お住まいの市役所・区役所の「国際交流窓口」でも、英語対応が可能な近所の病院リストを教えてもらえます。

③ 在日外国人向けのポータルサイト・コミュニティ

「Japan Healthcare Info(JHI)」など、民間の外国人向け医療サポートサービスや、地域の外国人コミュニティ(SNSグループ等)の口コミも非常に参考になります。

Japan Healthcare Info(JHI)

営業時間

月曜日〜金曜日 9:00-17:00(祝日除く)

3. 病院に行くときの「必須持ち物」チェックリスト

日本の病院に行くときは、以下の準備を忘れないようにしましょう。 

1.健康保険証(または保険証登録済みのマイナンバーカード):

これがないと、医療費が全額自己負担(10割=100%負担)になり、非常に高額になります。

・保険証を提示すれば、自己負担は通常3割(30%)で済みます。

2.在留カード

身分証明書として提示を求められることがあります。

3.現金(Cash)

大病院ではクレジットカードが使えますが、街の小さなクリニックや調剤薬局では、今でも「現金払いのみ」の場所が多くあります。 最低でも1万円ほど現金を持参すると安心です。

4.お薬手帳(普段飲んでいる薬がある場合)

母国から持ってきた薬や常用薬のパッケージ・説明書を持参しましょう。

5.言葉が不安なときの便利ツール「多言語問診票」

外国語対応の病院が見つからない場合でも、便利なツールを使えば一般の日本の病院でスムーズに診察を受けられます。

多言語医療問診票

公式サイトはこちら

  • 翻訳アプリの準備:

Google翻訳やVoiceTraなどの音声翻訳アプリをスマホに入れておき、医師に見せながら会話するのも有効です。

5. 夜間・休日の急な体調不良!緊急時の連絡先

夜中や週末に急に体調が悪くなったときは、どうすればよいでしょうか?

  • 救急車を呼ぶべきか迷ったら:「#7119」(救急安心センター事業)

「今すぐ救急車を呼ぶべきか」「朝まで待って病院に行くべきか」を専門スタッフ(看護師など)に相談できます。多言語対応を行っている地域も増えています。

  • 子どもが急病のとき:「#8000」(小児救急電話相談)

夜間に子どもの熱が下がらないときなどの相談ダイヤルです。

  • 命に関わる緊急事態:「119番」

日本の救急車は無料で呼ぶことができます(※呼ぶこと自体は無料ですが、軽症での利用は控え、本当に必要なときに呼びましょう)。外国人からの通報に対応するため、3者通話による多言語通訳を導入している消防署がほとんどです。

【まとめ】元気なうちに「近所の英語対応クリニック」をチェックしておこう

病気になって高熱が出たり痛みが強いときに、慣れない日本語で病院を探すのはとても大変です。
元気な今のうちに、自宅や職場の近くにある「英語や母国語が通じる内科・歯科クリニック」を1〜2箇所ブックマークしておきましょう。
いざという時の安心感が大きく変わりますよ!

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