日本（にほん）の“手軽（てがる）ごはん”文化（ぶんか） ― コンビニやスーパーで手（て）に入（はい）る便利（べんり）な食品（しょくひん）たち

日本（にほん）のコンビニエンスストアやスーパーマーケットでは、忙（いそが）しい時（とき）や簡単（かんたん）に食事（しょくじ）するなどに対応（たいおう）できるように、さまざまな「ご飯（はん）パック」や「缶詰（かんづめ）」「レトルト」などが販売（はんばい）されています。

海外（かいがい）では冷凍（れいとう）食品やサンドイッチなどが主流（しゅりゅう）ですが、日本では“白（しろ）ごはん”を中心（ちゅうしん）とした食事が簡単にそろう点（てん）が特徴（とくちょう）です。短時間（たんじかん）で温（あたた）かいご飯が食（た）べられる手軽さは、多（おお）くの外国人（がいこくじん）にとって新鮮（しんせん）な驚（おどろ）きかもしれません。

駅（えき）の近（ちか）くで、いつでも気軽（きがる）に買（か）える便利さ

日本のコンビニやスーパーは、駅の周辺（しゅうへん）や住宅地（じゅうたくち）など、どこにでもあります。

食べものだけでなく、飲（の）み物、日用品（にちようひん）、文房具（ぶんぼうぐ）、衛生用品（えいせいようひん）などもそろっており、生活（せいかつ）に必要（ひつよう）なものがほとんど手に入ります。

多くのコンビニは24時間（じかん）営業（えいぎょう）で、夜遅（よるおそ）くや早朝（そうちょう）でも利用（りよう）できるのが特徴です。仕事（しごと）の帰（かえ）り道（みち）や夜中（よなか）など急（きゅう）に必要になったときにも立（た）ち寄（よ）れる、暮（く）らしを支（ささ）える強（つよ）い味方（みかた）です。

レンジで温（あたた）めるだけの「ご飯パック」

スーパーやコンビニでは、電子（でんし）レンジで数分（すうふん）温めるだけで炊（た）きたてのようにふっくらしたご飯が食べられる「パックご飯」が並（なら）んでいます。

白米（はくまい）、玄米（げんまい）、雑穀米（ざっこくまい）など種類（しゅるい）も豊富（ほうふ）で、長期保存（ちょうきほぞん）が可能（かのう）。忙しい朝（あさ）や帰宅後（きたくご）、また災害時（さいがいじ）の備（そな）えとしても重宝（ちょうほう）されています。

さらに、パックのまま食べられるタイプも多く、調理器具（ちょうりきぐ）や食器（しょっき）がない環境（かんきょう）でも手軽に利用できるのが魅力（みりょく）です。

豊富（ほうふ）な種類の「缶詰」はおかずにも非常食（ひじょうしょく）にも

日本の缶詰は、単（たん）なる保存食（ほぞんしょく）にとどまらず、「おかず」として完成度（かんせいど）の高（たか）いものが多くあります。代表的（だいひょうてき）なものとしては、

• サバの味噌煮（みそに）・水煮（みずに）
• 焼（や）き鳥（とり）や煮込（にこ）みハンバーグ
• ツナやサーモンフレーク
• 筍（たけのこ）ご飯や炊（た）き込（こ）みご飯の具（ぐ）
  などがあります。

味付（あじつ）けもバラエティ豊（ゆた）かで、和風（わふう）、洋風（ようふう）、中華風（ちゅうかふう）など選択肢（せんたくし）が広（ひろ）く、食卓（しょくたく）を簡単に彩（いろど）ることができます。非常時（ひじょうじ）の備蓄（びちく）や、一人暮（ひとりぐ）らしの食事にも人気（にんき）です。

レトルト食品で、お家（うち）でも簡単にレストラン級（きゅう）の味を

レトルト食品（しょくひん）は、忙（いそが）しい現代人（げんだいじん）の強（つよ）い味方（みかた）です。

パウチ袋（ぶくろ）に密閉（みっぺい）された料理（りょうり）は、湯（ゆ）せんや電子レンジで温（あたた）めるだけで、すぐにおいしく食（た）べることができます。

カレー、シチュー、パスタソース、スープ、丼（どん）ものなど種類（しゅるい）も豊富（ほうふ）で、保存（ほぞん）期間（きかん）も長（なが）いため、買（か）い置（お）きにも便利（べんり）です。

調理器具（ちょうりきぐ）がなくても温かい食事（しょくじ）が楽しめるレトルト食品は、忙しい日常（にちじょう）や一人暮（ひとりぐ）らし、災害時（さいがいじ）の備（そな）えにも最適（さいてき）です。

忙しい生活（せいかつ）を支える便利な組（く）み合（あ）わせ

パックご飯と缶詰を組み合わせれば、短時間でしっかりとした一食（いっしょく）になります。

例（たと）えば、温めたご飯にサバ味噌煮の缶詰をのせれば、立派（りっぱ）な定食風（ていしょくふう）に。ツナ缶を混（ま）ぜて簡単な混ぜご飯にするなど、ちょっとしたアレンジで栄養（えいよう）バランスの取（と）れた食事ができます。

こうした「時短（じたん）でおいしく食（た）べる」工夫（くふう）は、日本の食文化（しょくぶんか）の中（なか）で自然（しぜん）に発展（はってん）してきたスタイルでもあります。

日本での利用（りよう）マナーと注意点（ちゅういてん）

便利な食品を利用する際（さい）には、いくつかのマナーや注意点もあります。

• 電子レンジ加熱（かねつ）時の注意

パッケージに記載（きさい）された温め方を必（かなら）ず守（まも）りましょう。密閉（みっぺい）したまま加熱すると破裂（はれつ）することがあります。

• 食後（しょくご）のごみの分別（ぶんべつ）

日本では地域（ちいき）ごとに「燃（も）えるごみ」「プラスチック」「缶・ビン」などの分別ルールがあります。外出先（がいしゅつさき）で食べた場合（ばあい）も、持（も）ち帰（かえ）って正（ただ）しく処理（しょり）するのがマナーです。

• 公共（こうきょう）の場（ば）での飲食（いんしょく）

電車（でんしゃ）やバスなどの公共交通機関（こうきょうこうつうきかん）内での飲食は控（ひか）えましょう。においが強（つよ）い食品は特（とく）に注意が必要（ひつよう）です。

• 保存（ほぞん）と管理（かんり）

開封後（かいふうご）はすぐに食べましょう。未開封（みかいふう）のものも直射日光（ちょくしゃにっこう）を避（さ）け、商品（しょうひん）に記載されている通（とお）りに保管（ほかん）することが大切（たいせつ）です。

まとめ

日本のコンビニやスーパーには、海外ではあまり見られない種類の「ご飯パック」や「おかず缶詰」など様々（さまざま）なものがあります。

それらは、時間（じかん）がないときでも栄養をしっかり摂（と）れる、便利で品質（ひんしつ）の高い食品として日常生活（にちじょうせいかつ）に定着（ていちゃく）しています。短時間で温かくおいしい食事を楽（たの）しめる日本の“手軽ごはん文化”を、ぜひ体験（たいけん）してみてください。