日本でトラブルに遭ったときの対処法

日本で生活していると、思いがけずトラブルに巻(ま)き込(こ)まれることがあります。例えば、契約内容(けいやくないよう)をよく理解しないままサインしてしたり、近隣住民(きんりんじゅうみん)とのトラブルや詐欺(さぎ)にあうなどのいろいろなケースがあります。
ここでは、日本で外国人がトラブルになったときの対処法(たいしょほう)について説明します。 
1. 職場でのトラブル

よくあるトラブル:
- 給料が支払われない
 - 休憩(きゅうけい)や休日が少ない
 - 危険(きけん)な作業を無理にさせられる 
 
対処法:
働いている会社の上司に事情を説明し、相談してみましょう。解決しない場合は、労働基準監督署(ろうどうきじゅんかんとくしょ)、外国人在留総合(がいこくじんざいりゅうそうごう)、またはJITCOなどの支援機関(しえんきかん)に相談してください。
外国人在留総合(がいこくじんざいりゅうそうごう)のサイトはこちら:https://www.moj.go.jp/isa/consultation/center/index.html
2. 住まいに関するトラブル

よくあるトラブル:
- ゴミの出し方や掃除(そうじ)方法に関する苦情 (くじょう)
 - 部屋に傷(きず)をつけてしまった
 - 騒音(そうおん)や音楽で近所とトラブルになる
 
対処法:
まずは大家さんや不動産(ふどうさん)会社に連絡してください。言った・言わないのトラブルを避(さ)けるため、できるだけメールなど記録(きろく)が残る形で伝えましょう。
3. 健康や病気に関するトラブル

よくあるトラブル: 
- 病院での説明が理解(りかい)できない
 - 健康保険(けんこうほけん)に加入しておらず医療費(いりょうひ)が高額になる
 
対処法:
日本に住んでいる人は、国民健康保険への加入が義務(ぎむ)です。加入すれば医療費の自己負担(じこふたん)が3割になります。病院によっては通訳(つうやく)サービスもあります。地域(ちいき)の外国人支援団体に相談するのも有効です。
詳しくはこちらをご覧ください:日本の病院の受日本の病院の受診方法とは?〜初めてでも安心できるガイド〜
4. 痴漢(ちかん)・セクハラ・家庭内暴力 (かていないぼうりょく)

よくあるトラブル:
- 電車やバスで痴漢にあう
 - 職場でのセクシャル・ハラスメント(通称(つうしょう):セクハラ )
 - 家庭内での暴力
 
対処法:
我慢(がまん)せず、すぐに警察(けいさつ)、110番に連絡しましょう。また、女性センターや各自治体(かくじちたい)の相談窓口でも対応してくれます。
5. 詐欺・不審(ふしん)な電話やメール

よくあるトラブル:
- 「未払(みはら)い料金(りょうきん)があります」などの電話がくる
 - 「アカウントが凍結(とうけつ)されました」などのメールが届(とど)く
 
対処法:
これは詐欺の可能性(かのうせい)があります。お金を支払(しはら)わず、無視(むし)してください。不安な場合は、警察や外国人支援団体に相談しましょう。
6. トラブルを防(ふせ)ぐために

- 契約書(けいやくしょ)などにはすぐにサインせず、内容を確認(かくにん)しましょう
 - 難(むずか)しい日本語があるときは、周囲(しゅうい)の人に相談しましょう
 - 一人で悩まず、支援機関に相談することが大切です
 
7. 日本の緊急連絡先(きんきゅうれんらくさき)
◆警察(110番)

警察に通報(つうほう)したいときの番号は、110番です。
- 財布(さいふ)を盗(ぬす)まれた
 - 知らない人に殴(なぐ)られた
 - 事故(じこ)にあった
 
などの場合は、すぐに警察に連絡をしましょう。
◆救急車(119番)
救急車(きゅうきゅうしゃ)を呼(よ)びたいときの番号(ばんごう)は、「119番」です。

- 道で倒(たお)れている人を見つけたとき
 - 突然(とつぜん)重い病気になったとき、ひどいケガをしたとき
 
このような場合は、「119番」に電話をしましょう。
◆消防車(119番)

- 火事(かじ)になったとき、火事を見つけたときは、救急車と同じく「119番」に電話をしましょう。
 
◆その他何か困(こま)った場合
外国人在留総合(がいこくじんざいりゅうそうごう)インフォメーションセンター

0570-013-904 (IP電話・海外からは03-5796-7112)。在留資格や日本での生活全般に関する相談ができます
サイトはこちら:https://www.moj.go.jp/isa/consultation/center/index.html
おわりに

トラブルは誰(だれ)にでも起こりうるものです。しかし、適切(てきせつ)な支援を受ければ必ず解決(かいけつ)できます。抱(かか)え込まず相談するように心がけましょう。


