文化
2025.5.15

日本でのあいさつとマナー:仕事や生活で大切なポイント

日本で働く・生活するうえで、あいさつやマナーはとても大切です。日本では、はじめて会う人だけでなく、毎日会う同僚や近所の人にも、あいさつをするのが普通です。また、マナーを守ることは「まわりの人を大切にする」気持ちをあらわすものと考えられています。 

この記事では、特定技能で日本に来る外国人の方に向けて、あいさつの言葉や使い方、マナーの基本についてわかりやすく紹介します。 

あいさつの基本(毎日使います) 

よく使うあいさつ 

日本語 
意味 
 使う時間やタイミング 
おはようございます 

Good morning 

朝(6時~10時ごろ) 

こんにちは 

Hello 

昼(10時~17時ごろ) 

こんばんは 

Good evening 

夜(17時~寝る前まで) 

ありがとうございます 

Thank you 

お礼を言うとき 

すみません 

Excuse me / Sorry 

話しかけるとき・あやまるとき 

3人が「おはようございます」と言っているイラスト(工場や職場のシーン)

 

ポイント 

  • 職場では出勤したら「おはようございます」、帰るときは「お先に失礼します」と言います。 
  • 毎日のあいさつが、信頼関係を作る第一歩です。 

おじぎ(お礼・あやまり・あいさつ) 

日本では、言葉だけでなくおじぎ(bowing)もよく使います。

おじぎの種類 

おじぎの名前 
角度 
使う場面 
会釈(えしゃく) 

約15度 

すれ違うとき、軽いあいさつ 

普通礼 

約30度 

お礼・あいさつ・訪問したときなど 

深礼(しんれい) 

約45度 

しっかりしたあいさつ・おわびをするとき 

3種類のおじぎをしている人のイラスト

 

ポイント 

  • おじぎをするときは、目を合わせたあとに頭を下げると、丁寧な印象になります。 

  • 言葉と一緒におじぎをすると、より丁寧です。 

日本のマナー(生活・仕事で大切) 

靴をぬぐ習慣 

日本では、家・学校・病院・一部の職場で、中に入る前に靴をぬぐ必要があります。入口には「げんかん(玄関)」というスペースがあります。 

玄関で靴をぬいでスリッパに履き替える様子

時間を守る 

日本では「時間を守る」ことがとても大切です。 

  • 遅れるときは、事前に連絡をしましょう。 

  • 出勤、会議、約束の時間には5分前行動が基本です。

ゴミの分け方 

地域によって違いますが、ゴミは 

  • もえるゴミ(生ごみ・紙など) 
  • もえないゴミ(缶・ビン・プラスチック)に分けます。 

ルールにしたがって、きちんと分別(ぶんべつ)しましょう。 

ゴミを分別して出す人のイラスト

④ 電車・バスでのマナ 

  • 携帯電話の通話はしません。 
  • 大きな声で話さないようにします。 
  • 席は、高齢者・妊婦・障がいのある方にゆずります(「ゆずりあいシート」)。  

⑤ 職場でのマナー 

① あいさつと返事 

上司や同僚から話しかけられたら、はっきりした声で返事(はい)をしましょう。あいさつ・返事ができると、「まじめな人」と思われやすいです。 

 

清潔(せいけつ)を保つ 

  • 身だしなみ(髪、服、爪など)をきれいにしましょう。 

  • 作業前に手を洗うなど、清潔にすることが大事です。 

③ ルールと報告・相談・連絡(ほうれんそう 

仕事では、「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」が大切です。 

言葉 

意味 

報告 

仕事の進み具合を伝える 

連絡 

必要な情報を他の人に知らせる 

相談 

困ったこと・わからないことを聞く 

「ほうれんそう」の説明図(3つの吹き出しで報告・連絡・相談)


まとめ:あいさつとマナーで信頼される外国人に 

日本で気持ちよく働き、生活していくためには、あいさつとマナーを守ることが大切です。むずかしい言葉よりも、「まじめに・ていねいに・相手を思う気持ち」が一番大事です。 

毎日のあいさつと小さなマナーが、職場の人との信頼関係をつくります。わからないときは、まわりの人に聞いてみましょう! 

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