日本でのあいさつとマナー:仕事や生活で大切なポイント

日本で働く・生活するうえで、あいさつやマナーはとても大切です。日本では、はじめて会う人だけでなく、毎日会う同僚や近所の人にも、あいさつをするのが普通です。また、マナーを守ることは「まわりの人を大切にする」気持ちをあらわすものと考えられています。
この記事では、特定技能で日本に来る外国人の方に向けて、あいさつの言葉や使い方、マナーの基本についてわかりやすく紹介します。
あいさつの基本(毎日使います)
よく使うあいさつ
日本語
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意味
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使う時間やタイミング
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おはようございます
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Good morning |
朝(6時~10時ごろ) |
こんにちは
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Hello |
昼(10時~17時ごろ) |
こんばんは
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Good evening |
夜(17時~寝る前まで) |
ありがとうございます
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Thank you |
お礼を言うとき |
すみません
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Excuse me / Sorry |
話しかけるとき・あやまるとき |
ポイント
- 職場では出勤したら「おはようございます」、帰るときは「お先に失礼します」と言います。
- 毎日のあいさつが、信頼関係を作る第一歩です。
おじぎ(お礼・あやまり・あいさつ)
日本では、言葉だけでなくおじぎ(bowing)もよく使います。
おじぎの種類
おじぎの名前
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角度
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使う場面
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会釈(えしゃく)
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約15度 |
すれ違うとき、軽いあいさつ |
普通礼
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約30度 |
お礼・あいさつ・訪問したときなど |
深礼(しんれい)
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約45度 |
しっかりしたあいさつ・おわびをするとき |
ポイント
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おじぎをするときは、目を合わせたあとに頭を下げると、丁寧な印象になります。
- 言葉と一緒におじぎをすると、より丁寧です。
日本のマナー(生活・仕事で大切)
① 靴をぬぐ習慣
日本では、家・学校・病院・一部の職場で、中に入る前に靴をぬぐ必要があります。入口には「げんかん(玄関)」というスペースがあります。
② 時間を守る
日本では「時間を守る」ことがとても大切です。
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遅れるときは、事前に連絡をしましょう。
- 出勤、会議、約束の時間には5分前行動が基本です。
③ ゴミの分け方
地域によって違いますが、ゴミは
- もえるゴミ(生ごみ・紙など)
- もえないゴミ(缶・ビン・プラスチック)に分けます。
ルールにしたがって、きちんと分別(ぶんべつ)しましょう。
④ 電車・バスでのマナー
- 携帯電話の通話はしません。
- 大きな声で話さないようにします。
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席は、高齢者・妊婦・障がいのある方にゆずります(「ゆずりあいシート」)。
⑤ 職場でのマナー
① あいさつと返事
上司や同僚から話しかけられたら、はっきりした声で返事(はい)をしましょう。あいさつ・返事ができると、「まじめな人」と思われやすいです。
② 清潔(せいけつ)を保つ
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身だしなみ(髪、服、爪など)をきれいにしましょう。
- 作業前に手を洗うなど、清潔にすることが大事です。
③ ルールと報告・相談・連絡(ほうれんそう)
仕事では、「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」が大切です。
言葉 |
意味 |
報告 |
仕事の進み具合を伝える |
連絡 |
必要な情報を他の人に知らせる |
相談 |
困ったこと・わからないことを聞く |
まとめ:あいさつとマナーで信頼される外国人に
日本で気持ちよく働き、生活していくためには、あいさつとマナーを守ることが大切です。むずかしい言葉よりも、「まじめに・ていねいに・相手を思う気持ち」が一番大事です。
毎日のあいさつと小さなマナーが、職場の人との信頼関係をつくります。わからないときは、まわりの人に聞いてみましょう!