日本での食事マナー:知っておくと安心!基本ルールとマナー

日本で働く外国人の皆さんにとって、「食事のマナー」はとても大切です。食事中の行動や言葉には、日本の文化があらわれます。マナーを守ることで、一緒に食べる人からの信頼や好印象を得ることができます。
この記事では、日本での生活や仕事で役立つ食事マナーの基本について、やさしく解説します。
食事の前と後のあいさつ
日本では、食事の前と後にあいさつの言葉を言います。これは、作ってくれた人や食材に感謝する気持ちを表します。
タイミング |
あいさつの言葉 |
意味 |
食べる前 |
いただきます |
「食べ物に感謝します」 |
食べ終わり |
ごちそうさまでした |
「ありがとう、美味しかったです」 |
お箸の使い方マナー
日本では、お箸(はし)を使って食事をしますが、してはいけない使い方があります。下の表を見て、気をつけましょう。
NGマナー |
説明 |
さしばし |
食べ物にお箸を刺して食べること |
よせばし |
お箸で器(うつわ)を引き寄せること |
ねぶりばし |
お箸をなめること |
渡しばし |
器の上にお箸を横に置くこと |
つきばし |
食べ物を突いて遊ぶこと |
ポイント
-
お箸は正しく持ち、口以外の場所(人・器)に向けないようにします。
食べ物を人に「箸から箸へ」渡すのも、日本ではお葬式を連想させるためNGです。
食事中のマナー
① 音をたてない
日本では、くちゃくちゃ音をたてて食べるのはマナー違反です。ただし、そば・うどん・ラーメンは音を立てて食べてもOKとされています。これは「熱いものを冷ますため」や「美味しく食べているサイン」として受け入れられています。
② 食器の持ち方
- ご飯茶碗や汁物のお椀(おわん)は、手で持って食べるのが正しいマナーです。
- 皿は両手で持ちましょう。
- テーブルに顔を近づけないようにしましょう。
③ 食べ残しはNG
- 食べ物を残さず食べるのがマナーです。
- 注文や取り分けは、食べきれる量だけにしましょう。
外食のマナー(レストラン・食堂・コンビニ)
① 入店・注文時
- 店に入ったら「いらっしゃいませ」と言われます。返事はしなくてもOKです。
- メニューを見て、注文は「これをください」「◯◯をお願いします」と言います。
② お会計
- 会計は「レジ」で行います。テーブルで払う場合もあります。
- 支払いのときは、お金を手渡しせず、トレイ(受け皿)に置くのが一般的です。
③ コンビニでの飲食
- コンビニで買った食べ物は、外で食べるかイートインコーナーで食べるのがマナーです。
- ゴミは店のゴミ箱に分別して捨てるようにしましょう。
家での食事マナー(日本人の家で食事する時)
- 靴をぬいでから入ります。
- 食卓では、食べ物に手をつける前に「いただきます」を言います。
- 出されたものは一口でも食べると良い印象になります。
- 食べ終わったら「ごちそうさまでした」と言ってから、食器を片づける手伝いをすると喜ばれます。
その他のポイント
シーン |
マナー例 |
飲み会 |
乾杯の前に飲み始めない |
ビュッフェ |
取りすぎず、食べられる量をとる |
弁当 |
ごみは持ち帰る、または所定のゴミ箱へ |
まとめ:マナーを守って気持ちのよい食事を
日本の食事マナーは、「まわりの人への思いやり」が基本です。最初はむずかしいと感じるかもしれませんが、少しずつ覚えて実践することが大切です。
- あいさつ(いただきます、ごちそうさまでした)を忘れずに。
- お箸の使い方に注意。
- 食器の持ち方、食べ方を意識しましょう。
- 外食・家庭、それぞれのルールを守りましょう。
正しいマナーを身につければ、日本での食事がもっと楽しく、安心になります!