文化
2025.5.15

日本での食事マナー:知っておくと安心!基本ルールとマナー

日本で働く外国人の皆さんにとって、「食事のマナー」はとても大切です。食事中の行動や言葉には、日本の文化があらわれます。マナーを守ることで、一緒に食べる人からの信頼や好印象を得ることができます。 

この記事では、日本での生活や仕事で役立つ食事マナーの基本について、やさしく解説します。 

食事の前と後のあいさつ 

日本では、食事の前と後にあいさつの言葉を言います。これは、作ってくれた人や食材に感謝する気持ちを表します。 

タイミング 

あいさつの言葉 

意味 

食べる前 

いただきます 

「食べ物に感謝します」 

食べ終わり 

ごちそうさまでした 

「ありがとう、美味しかったです」 

食べる前に「いただきます」と手を合わせている

お箸の使い方マナー 

日本では、お箸(はし)を使って食事をしますが、してはいけない使い方があります。下の表を見て、気をつけましょう。 

NGマナ 

説明 

さしばし 

食べ物にお箸を刺して食べること 

よせばし 

お箸で器(うつわ)を引き寄せること 

ねぶりばし 

お箸をなめること 

渡しばし 

器の上にお箸を横に置くこと 

つきばし 

食べ物を突いて遊ぶこと 

お箸の正しい持ち方とNG例(5つ)を図解したイラスト   ポイント

 

ポイント 

  • お箸は正しく持ち、口以外の場所(人・器)に向けないようにします。 

  • 食べ物を人に「箸から箸へ」渡すのも、日本ではお葬式を連想させるためNGです。 

食事中のマナー 

音をたてない

日本では、くちゃくちゃ音をたてて食べるのはマナー違反です。ただし、そば・うどん・ラーメンは音を立てて食べてもOKとされています。これは「熱いものを冷ますため」や「美味しく食べているサイン」として受け入れられています。 

ラーメンをすすって食べている

食器の持ち方

  • ご飯茶碗や汁物のお椀(おわん)は、手で持って食べるのが正しいマナーです。 
  • 皿は両手で持ちましょう。 
  • テーブルに顔を近づけないようにしましょう。 

③ 食べ残しはNG

  • 食べ物を残さず食べるのがマナーです。
  • 注文や取り分けは、食べきれる量だけにしましょう。 

外食のマナー(レストラン・食堂・コンビニ) 

① 入店・注文時

  • 店に入ったら「いらっしゃいませ」と言われます。返事はしなくてもOKです。 
  • メニューを見て、注文は「これをください」「◯◯をお願いします」と言います。 

お会計 

  • 会計は「レジ」で行います。テーブルで払う場合もあります。 
  • 支払いのときは、お金を手渡しせず、トレイ(受け皿)に置くのが一般的です。 

トレイにお金を置いたイラスト

③ コンビニでの飲食

  • コンビニで買った食べ物は、外で食べるかイートインコーナーで食べるのがマナーです。 
  • ゴミは店のゴミ箱に分別して捨てるようにしましょう。 

家での食事マナー(日本人の家で食事する時) 

  • 靴をぬいでから入ります。 
  • 食卓では、食べ物に手をつける前に「いただきます」を言います。 
  • 出されたものは一口でも食べると良い印象になります。 
  • 食べ終わったら「ごちそうさまでした」と言ってから、食器を片づける手伝いをすると喜ばれます。 

家で一緒に食事をしている(いただきますを言っている様子)

 

その他のポイント 

シーン 

マナー例 

飲み会 

乾杯の前に飲み始めない 

ビュッフェ 

取りすぎず、食べられる量をとる 

弁当 

ごみは持ち帰る、または所定のゴミ箱へ 


まとめ:マナーを守って気持ちのよい食事を 

日本の食事マナーは、「まわりの人への思いやり」が基本です。最初はむずかしいと感じるかもしれませんが、少しずつ覚えて実践することが大切です。 

  • あいさつ(いただきます、ごちそうさまでした)を忘れずに。
  • お箸の使い方に注意。 
  • 食器の持ち方、食べ方を意識しましょう。 
  • 外食・家庭、それぞれのルールを守りましょう。 

 

正しいマナーを身につければ、日本での食事がもっと楽しく、安心になります! 

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